デア ドゥルーデンフース

モナドリーム/単夢譚_22

K氏+S氏+T氏の前で話す機会を持った

会議室の横には自動販売機があって
フシギなものをたくさん売っている

① まず
上部にワレメの入った
丸太の切れ端を買って
彼らに見せる

このワレメはキリストをあらわし
これを指でなぜると
万病が治るのだそうだ

これにはK氏とS氏が興味を持った
K氏いわく
「今度ポリネシアへ行くから一緒にこんかね
ボクのイラストを描いてくれてる
出目ちゃんて女の子を紹介するよ」

② 次に
ゲームのような自動販売機

これは
一連の物語が見えて
実際にそこへ入っていける
透明プラスチック製の
角柱スキーを売る (一万二千円)

第一の情景……

典型的な中年アメリカ人男性の顔をした人形が
いくつも
まがいものの雪のスロープを
滑り降りてくる

narration
「人々は人生の始めから
スキーをはいて
スロープを滑り降ります
途中いろいろなことがありますが
だんだん中年になってくると
みなおだやかな顔つきに
なってまいります
しかし
その下には
だれでも毒の面を隠しているのです」

第二の情景……

名古屋を出発し
特急でASHIYAの人工都市へ向かう
この都市はすべてドームで覆われていて
人工太陽と人工天気があるのだった

ASHIYAに着いたころは
すばらしい夕焼
とても人工天気だとは思えない
しかしASHIYA駅を発ってしばらくすると
長いトンネル
(すなわちドームの壁の孔)
が天空にあいている
そして
このトンネルを抜けると
外は真昼だった。(S氏興味示ス)

*der Drudenfuß (魔女の足)とは、ペンタグラムのこと