これも、実際に出版されている書物の空装幀です。この書は、1979年にアメリカで出版されて評判になり、日本語訳が1985年に白揚社から出版され、こちらもかなり売れたようです。著者のホフスタッター氏は、アメリカの認知科学やコンピュータの研究者で、数学、美術、音楽の分野でそれぞれ特異な存在である三人に「自己言及」の分野でのパラドックス的な共通性を認めて、自在に論じたもので、かなりの大著です。私の空装幀では、三人の肖像画をあしらってまとめてみました。肖像画の傍らには生没年を書いてありますが、それでみると、ゲーデルとエッシャーが同時代人で、バッハだけが二人より二百年も昔の人です。バッハが進みすぎていたのか、それとも音楽という分野が停滞しているのか……それはわかりませんが。 リンク:肖像画作品集 実際に仕事として行った装幀の作品集はこちらです。 →リンク