んぺてこくて

モナドリーム/単夢譚_32

高山線普通列車の一室(3×3m)を
お堂風に改装して
この中で
祭祀をとりおこなう(年一度)

同乗の女の人の話では
これは
「んぺてこくて」
と呼ばれており
子供たちのお祭りだと
いうことだった。

部屋の入口には
幅20センチくらいの
丹色に染めた布が
7本下げられており
これを分けて中に入ると
1.7メートル角くらいの
木の床がある。

その向こうに
30センチほど高くなった
鈎型の部分があって
黒縁の畳が敷かれており
さらにその奥が
60センチほど高くなって
鈎型の祭壇となっている

祭壇には緋毛氈が敷かれ
その上には
祖霊社やおいなりさん
頭がよくなりますようにという絵馬
船岡山のおまもり
位牌
ストゥーパなどが
祀られ
水や供物などが
供えてあった